こんにちは、メンタルコーチのしゅん先生です!
このブログでは、心理学・脳科学・コーチングをベースに、生きづらさの原因である無意識(潜在意識)のネガティブ思考を書き換え、自分らしい心から望むような生き方・働き方を実現する方法を体系的にお伝えしています。
この記事では、潜在意識に隠されたシャドーを統合することによって、嫌いな人が自分の人生からいなくなる方法についてお伝えしています。
・転職しても毎回似たような嫌な人がいる
・いつも特定のタイプの人にイライラしてしまう
・周りに残念だと思う人が多い
・もっと尊敬できる人たちと繋がっていきたい
と思っている方は、ワークも載せていますので、ぜひ最後まで読んで実践してくださいね!
なぜ嫌いな人がいるのか?
あなたは人間関係において、苦手だなと思う人や、嫌いだなと思う人はいませんか?
職場の上司/同僚/部下
旦那/妻/両親/祖父/祖母/親戚
芸能人/インフルエンサー
などなど、世の中には色んな人がいると思いますが、なぜか特定の人にだけイライラする/気になる/モヤモヤすることありますよね。
イライラするのは自分だけ?
でも、そうやってイライラしたりモヤモヤしてしまう原因は、相手ではなく自分の心の中にあるんですよね。
自分から見て嫌いな人でも、その人のことを好きな人もいるもの。
たとえば、「厳しい上司が嫌い!」という人もいれば、「その厳しさが素敵♡」という人もいますよね。
他にも「タメ口をつかう人は馴れ馴れしくて嫌い」という人もいれば、「フレンドリーで良い」という人もいますよね。
同じ人に対してイライラする人もいれば、何も感じない。むしろ好意的な思いを持つ人もいる。
ということは、出来事自体はニュートラルで意味はなく、一人一人の中で良い悪いのジャッジがされているのです。
では、なぜ出来事はニュートラルなのに、自分は特定の人にイライラしてしまうのか?
それは、その嫌いな人/イライラする人に、自分の影を見ているからなんですよね。
嫌いな人はもう一人の自分
身の回りにいる嫌いな人/イライラする人は、もう一人の自分だとしたら、あなたはどう思いますか?
「いやいや、あんな嫌いな奴がもう一人の自分だなんて考えられない!」
と思う人もいるかもしれませんが、嫌いな人/苦手な人に反応するのは、自分の無意識にあるシャドーが現実に映し出されているからなんですよね。
たとえば、幼少期の体験から、自分の意見を言っても親に否定されたという出来事があった場合。
その時に「自己主張しちゃいけないんだ」と捉えた人は、大人しく謙虚な方が素晴らしいという思い込みを光の部分として採用して、日常では謙虚な自分として生きていきます。
一方で、影の部分では、自己主張することはいけないことだと自分へ禁止ルールを作ってしまったので、何か意見を求められたときも、控え目で自分の意見を言わなかったりという傾向があります。
そして、自分の周りで自己主張が強い人が現れたとき。
その人のことが過剰に目につくようになったり、イライラしたりします。
それは、過去に自分がやらないと決めた禁止ルールを、今目の前でやっている人を見るから、人はイライラするのです。
「職場に挨拶しない人がいて、めっちゃイライラする!」という方のエピソードを紹介すると。
幼少期の頃、学校から帰宅した時、家に親の友人が来てたそうです。
彼女がそのまま2階に上がろうとすると、親から「挨拶しなさい!」と、こっぴどく怒られたようで。
それがきっかけで【挨拶すること】を光として自分に採用して
【挨拶しないこと】を影として自分から遠ざけるようになったのです。
結果、過去に決めたマイルールを元に、挨拶する自分は素晴らしくて、挨拶をしないあの人は人としてありえない!イライラする!とジャッジしていたのです。
「自分は今までやらないように我慢してたのに、なんでお前は平気でやってるんだ!」
という感じで、人は自分が禁止してるルールを破ってる人を見たらイライラするんですよね。
そういう意味では、勝手に自分でルールを決めて、それを破ってる人を見つけてはイライラするって、人とは勝手な生き物ですね。笑
マイナスを切り離すと周りに投影される
そうやって過去の決断を元に、自分から切り離していった影の部分は、外の世界に投影されて目につくようになってきます。
”ネガティブ思考はダメだ”と切り離した人は、 ネガティブ思考の人がよく目についてイライラするし
”感情的になってはいけない”と切り離した人は、周りにいる感情的な人が目についてこころがざわざわするし
”人に迷惑をかけてはいけない”と切り離した人は、甘えてくる人/頼ってくる人に腹が立つことが増えます。
人ってマイナスなところを切り離そう/改善しよう/蓋をしようとしますが、
マイナスを切り離そうとすればするほど、周りの人に投影されてしまうんですよね!
大切なのは、切り離して捨てるのではなく、自分の中に受け入れること。
シャドーを統合することによって、自分自身や周りの人にも変化が生まれていくのです。
自分の影(シャドー)を統合すると?
自分の現実に、嫌いな人やイライラする人を登場させないためにやるべきことは、自分の影であるシャドーを統合することです。
シャドーの統合とは、自分が嫌っている人/苦手な人/イライラする人の要素を自分の中に取り組むことで、後ほどそのノートワークもご紹介しますが、シャドーを統合できるようになると現れる変化が2つあって。
それが
1.なんとも思わなくなる
2.本当の自分が望んでいた欲を満たせる
1つずつ説明すると
1.なんとも思わなくなる
シャドーを統合すると、嫌いだと思ってた人/苦手な人/無性にイライラする人のことが、全く気にならなくなります!
というのも、先ほど、人は自分が禁止してるルールを破ってる人を見たらイライラするとお伝えしましたよね。
たとえば、”ご飯は残しちゃいけない”という禁止令を持っている人は、食べ残しをする人を見ると、「もったいない!」とイライラするかもしれませんが
”食べ切れないならご飯は残してもいい”というルールを持ってる人は、食べ残しをする人を見ても、「ああ、お腹いっぱいなんだね!」と、さほど気にならないですよね。
後述しますが、シャドーの統合をすると、隠と陽/プラスとマイナス/光と影を受け入れることができるので、嫌いな人のことを、なんとも思わなくなってきます。
毎日、嫌いな人のことを考えて、モヤモヤしたりイライラすることにエネルギーを使うよりも、
気にせずに自分の好きなこと/楽しいことにエネルギーを注げた方が、人生楽しですよね♪
2.本当の欲求を満たせる
シャドーという概念を提唱した心理学者のユング博士によると、”シャドーには黄金が隠れている”とのこと。
自分のシャドーの中には【本当は望んでいたこと】であったり【これからの成長に必要なこと】が隠れているんですよね!
たとえば
タメ口を使う人にイライラ
→本当は自分もみんなとフレンドリーに関わりたい
ずる賢い人にイライラ
→本当は自分も要領良く生きていきたい
上から目線の人にイライラ
→本当は自分も自信を持って意見を言えるようになりたい
シャドーは怖いものでもなんでもなく、自分を成長させ、より心から望むような生き方にシフトするために、欠かせないものなんですよね!
シャドーの統合ワーク
では、実際にシャドーを統合するワークをご紹介しますね!
シャドーを統合するためには、ノートにこの4つを書き出していきましょう。
A:嫌いな人の要素は?
B:嫌いな人(A)の真逆の要素は?
C:真逆の要素(B)のマイナス要素は?
D:嫌いな人(A)のプラスの要素は?
1つずつ説明すると
A:嫌いな人の要素は?
まず初めの問いかけとしては
「あなたの嫌いな人/苦手な人は誰ですか?」
「その人のどんな要素が嫌ですか?」
たとえば
嫌いな人:〇〇さん
嫌いな要素: 感情的/偉そう/ずるい/甘い/いい加減/ガツガツしてる
というように、嫌いな人の名前を書き出して、その中のどんな要素がキライなのかを書き出しましょう。
嫌いな”人”に限らず、嫌いな【団体】でもOKです!
割とこのパートは書きやすいですよね。笑
気持ちを落ち着けながら、嫌いな人の嫌いな要素を書き出していきましょう!
B:嫌いな人(A)の真逆の要素は?
では次に、先ほど書き出した、嫌いな人の要素(A)の真逆の要素を書き出しましょう。
ここでの問いかけは「Aの要素と逆の要素はなんですか?」
例)論理的/冷静/謙虚/誠実/厳しい/しっかりしている/丁寧
このパートを書いてて気づいた人もいると思いますが、この要素は、普段自分が取り入れていること、目指していることなんですよね。
過去の体験から、この光の要素を取り入れようと実践してきた結果
自分は光の要素を取り入れて、周りには影の要素を投影しているのです。
C:真逆の要素(B)のマイナス要素は?
3つ目は、自分が普段採用している要素のマイナスな側面を書き出します。
ここでの問いかけは「Bの要素の欠点はどんなところがありますか?」
例)自分の気持ちに素直になれない/自分を犠牲にしてしまう/感情表現が乏しい
過去の自分にとっては、正義だと思って取り組んできた要素も、別の角度から見ると、マイナスな要素も含まれているんですよね。
物事には全て2面性があって、ニュートラル。
そこには、プラスもマイナスも存在しているのです。
D:嫌いな人(A)のプラスの要素は?
では最後に、嫌いな人のプラスの側面について書き出します。
ここでの問いかけは「Aの要素をポジティブな視点から見ると、どんな表現になりますか?」
例)本心に正直/自己表現できている/自信がある/行動量がある
実は自分が大っ嫌いだと思ってた人、無性にイライラする人の中にも、プラスの要素が隠れてたんですよね!
たとえば
上から目線の人 → 自分に自信がある
厳しい人 → 本気で取り組んでいる
感情的な人 → 自分の気持ちに正直
ただ、今までは【嫌い】というフィルターで見てたので、その人のプラスの側面に気づけなかっただけなんです。
シャドーを取り入れてみよう
4つのワークを書き終わったら、最後に、嫌いな人のプラスの要素を自分に取り入れていきましょう!
シャドーの統合を取り扱っているコーチ/カウンセラー/セラピストの中には
「あなたも嫌いな人になってみよう」
「怒りっぽい人が嫌いなら、あなたも怒りっぽくなってみよう」
という方も人もいますが、それは違ってて。
というのも、今まで自分が禁止してきたこと/嫌ってた人と同じことをやるって、しんどいですよね。
ここで重要なのは、禁止してきたシャドーをそのまま採用するのではなく、禁止してたシャドーのプラスの側面を自分に取り入れることです。
先程のワークでしたら、Dの【嫌いな人のプラスの要素】で出てきた内容を、自分に取り入れていく感じですね!
たとえば、
A:嫌いな要素:怒りっぽい人
D:プラスの側面:自分の気持ちに正直
であれば、あなたが取り入れるべきものは「自分の気持ちに正直になること」
普段の生活から、イラッとした時/モヤっとした時は、その気持ちを無視せずに正直に感じてあげること。
そんな取り組みをしていくと、自分のシャドーが統合されるので、周りから怒りっぽい人がいなくなります。
正確にいうと、嫌いな人がいなくなるというのは、物理的にこの世から消えるのではなく。笑
自分自身が、マイナスだと思ってた要素を取り込むことができたら、相手のことが気にならなくなるんです。
ちなみに僕も、シャドーの統合をすることによって、保育園にいた子供に怒鳴る親を見ても、イライラしなくなりましたよ。
自分の隠と陽/プラスとマイナス/光と影を受け入れることで、成熟した人間へ変化成長していきましょう!
【※注意点】無理に好きになる必要はない
最後に1つ注意点として、嫌いな相手を無理して好きになる必要はないとお伝えしておきます。
セルフクリエイトノート術講座の受講生さんに、シャドーの統合を伝えると
「過去にいた許せない人も許せるようになりますか?」
「嫌いな人も好きになれるように取り組んでみたいと思います」
というコメントをいただいたのですが
許せない人を無理して許す必要はないし、嫌いな人を無理して好きになる必要はありません!
というのも、このシャドーの統合ワークは、許せない相手を許すためのものではなく、自分の心の成長のためのワークなんですよね。
嫌いな人の嫌いな要素の中にも、プラスの側面がある。
今の自分の課題はそこだから、そのプラスの側面に気づいて取り組んでいく。
というように、まずは自分の成長のために取り組んでみること。
そして、取り組んだ結果、過去の傷が癒されたり、執着していた欲求が解放されて、気がつけばあの人のこと気にならなくなってた!
と、副産物的に、嫌いな人が気にならなくなったり、イライラしなくなるんですよね。
ちなみに、僕はいまだに、保育園で子供に怒鳴っている親は好きじゃないですけど、シャドーの統合ワークをやることで、全然気にならなくなりましたよ!
苦手な人/嫌いな人/イライラする人が目につくということは、自分の人生がより良くなる前触れです。
周りにいる気になる人を観察して、シャドーの統合ワークに取り組んでいきましょう!
【まとめ】シャドーの統合
というわけで、今回は嫌いな人がいなくなるシャドーの統合について書きました。
ここができるようになると、ほんとに人間関係がガラッと変わるので、ぜひ取り組んでみてくださいね!
人生に”たら/れば”はないけど、もし会社員時代にこの内容を知ってたら、もっと人間関係がうまくいってたんじゃないかなーと思うんです。
人間関係が良好だと仕事も楽しいし、一人一人の生産性もアップしますよね♪
というわけで、シャドーの統合や良好な人間関係の築き方について、研修/講演/セミナーを希望される企業様がいれば、ご連絡お待ちしてます!
ちなみに僕は、タメ口を使ってくる後輩がすんごい嫌いでした。笑
あとは、保育園で子供に怒鳴り散らしている親も苦手でしたね。汗