こんにちは、メンタルコーチのしゅん先生です!
このブログでは、心理学・脳科学・コーチングをベースに、生きづらさの原因である無意識(潜在意識)のネガティブ思考を書き換え、自分らしい心から望むような生き方・働き方を実現する方法を体系的にお伝えしています。
今回の記事では、感情を正しく取り扱えるようになることで、怒り/不安/焦り/孤独感/恐れといった自分の感情に振り回されなくなる方法をお伝えしていきます。
・ついつい感情に振り回されて後悔してしまう
・自分の感情を感じることが苦手
・穏やかでニュートラルな自分になりたい
という方は、この記事の内容を実践してみてくださいね!
感情の種類とは?
人にはいろんな感情があって、大まかに分けると「ネガティブよりの感情」「ポジティブよりの感情」という2種類に分かれます。
網羅しているわけではないですが、感情の種類をざっとあげると
【ポジティブよりな感情】
喜び・楽しみ・情熱・幸せ・夢中
安心・嬉しさ・楽しさ・ワクワク
自己価値・一体感
【ネガティブよりな感情】
嫉妬・怒り・悲しみ・焦り・罪悪感
恥・劣等感・不安・恐れ
無価値感・孤独感・困惑・落胆・怨み
という感じなのですが
あなたが、よく感じている感情は、この中にありましたか?
「ポジティブな感情になるように努力して、ネガティブな感情はできるだけ避けたい」という方が多いですよね!
感情に対する3つのマインドセット【重要!】
感情の取り扱い方を知る上で、この3つが重要な前提知識となってきます。
1.感情とは自然に湧き上がってくるもの
2.感情はコントロールするものではない
3.感情とは自分の本当の望みを教えてくれる大切な存在
1つずつ説明すると…
1.感情とは自然に湧き上がってくるもの
人の感情が発生するメカニズムって
出来事 → 思考 → 感情
でしたね!
ということは、どんな思考をしたかによって、感情が発生するので
感情は止めようと思っても、勝手に湧き上がってくるんですよね。
感情とは天気のようなものと思っててください!
2.感情はコントロールするものではない
そこで、2つ目に繋がるんですけど
感情とは思考によって勝手に湧き上がってくるもの。
なので、コントロールすることができないのです。
巷では「感情のコントロール方法」という本や情報がありますが、「晴れろー!」と念じても、天気をコントロールできないように。
感情も同じく自然現象なので、コントロールはできません。
感情も同じで、一度浮かんできた感情はコントロールできないと覚えててください!
3.感情は本当の望みを教えてくれる大切な存在
感情の裏側には「本当はこうして欲しかった/本当はこうなりたかった」というような自分の本音が隠れてます。
たとえば
【感情】パートナーに話を聞いてもらえず悲しい
【本音】本当はちゃんと話を聞いて欲しかった
【本音】自分のことわかって欲しかった/受け入れて欲しかった
というような本音が隠れているかもしれません。
感情をうまく取り扱えるようになると、自分が本当に望んでいることがわかってくるので、この記事を通して、実践してみてくださいね!
感情に対してやってはいけない3つのこと
感情と正しく取り扱っていく上で、やってはいけない3つのことがあります。
1.感情を押さえ込む
2.感情を否定・ジャッジする
3.感情を感じないようにする
1.感情を押さえ込む
押さえ込んだ感情はどこに行くかというと、自分の無意識(潜在意識)に押し込まれていくんですよね。
心理学では「抑圧」ともいいます。
イメージで言うと、器の中にどんどん物を詰め込んでいる状態。
抑圧を続けていくと、心に余裕がなくなって、ある日、とつぜん爆発します。
内に内に感情をため込んでいくと、その反動で、火山の噴火のように爆発してしまいます。
それに、普段はそうならないようにと、必死で感情の押さえ込みにエネルギーを使っているので、疲弊してしまうんですよね。
2.感情を否定・ジャッジする
ネガティブな感情が浮かんで来ることを、ジャッジしたり否定する人多いんですけど、これもやってはいけないことで。
というのも、感情の否定/ジャッジは、自己否定に繋がります。
不安はダメ→不安になる自分はダメだ
焦っちゃダメ→ 焦っている自分はダメだ
ネガティブ感情はダメ→ポジティブにならなきゃ
って、自分を苦しめている人が多くて。(僕も元々そうでした)
ただ、本来、感情に良い悪いはないんですよね。
ポジティブな感情にもネガティブな要素もあるし、ネガティブな感情にもポジティブな要素があります。
たとえば
【幸せ】幸せじゃないといけない/あの人は幸せなのに私は…
【嬉しい】あのときは嬉しかったのに今は…/舞い上がって地に足がついていない
【悲しみ】立ち止まる時間をくれた/傷を癒す時間だった/同じ人の気持ちがわかる
【悔しさ】やる気を引き出した/成長に繋がった
感情に良い悪いはなく、どんな感情も大切なもの。
浮かんでくる感情を否定したりジャッジするのはやめましょう!
3.感情を感じないようにする
これも結構やっている人多いですし、僕も昔はやってました。
でも、”感情を感じないようにする”を続けていくと、自分の本当の気持ちがわからなくなる、というデメリットがあって。
感情のセンサーが鈍くなり、自分が何に対して喜ぶのか?何が好きなのか?本当はどうしたいのか?が、わからなくなるんですよね。
クライエントさんの中には「好きを仕事にしたいけど、そもそも自分の好きなことがわからない…」という相談が多いのですが
まさに、自分の感情を感じないようにトレーニングし続けた結果、自分の本心がわからなくなってしまうのです。
でも大丈夫!
感情との正しい向き合い方を身につけていけば、いつからでも、自分の本心に沿った自分らしい生き方にシフトすることができるので、安心してくださいね!
感情との正しい向き合い方
感情との正しい向き合い方は、
感情は感じきる/味わい尽くす/受け止める
が、一番重要になってきます!
というのも、感情は感じきると解放されるという性質を持っているから。
ほら、TVやネットでお笑いを見て、見終わった後も、ずーっと爆笑している人っていませんよね?(いたら怖い。笑)
あれは「楽しい」という感情をちゃんとその場で感じきっているからなんですよね!
浮かんできた感情を味わうというのは
「あー、今自分すごく悲しい気持ちだな」
「とっても悔しい気持ちだなぁ」
「今、すっごく不安な気持ちだなぁ」
と言う風に、自分が感じている気持ちを、自分で認めて受け入れてあげること。
紙に書き出す/口に出す/今感じている気持ちを口に出してみる/など、いろんな方法があるんですけど、自分にとって一番やりやすい方法を試してみてください!
ただ、「感情を抑圧しないで感じきる重要性はわかったけど、しょっちゅうネガティブな感情を味わいたくないな…」って方もいるかもしれません。
そこで大切なことは
感情は味わい、思考は書き換える
ということ。
感情の元には、自分の思考(思い込み)が隠れているので
1.ネガティブな感情は味わう
→「そうだよね、悲しいよね」
2.ネガティブな思考(思い込み)は手放す
→そもそもなぜ悲しいと感じるんだろう?
→あ、自分は愛されてないって思い込みがあったからだ!
→この思考は不要だから書き換えよう!
このように、浮かんできた感情は否定せずに受け入れてあげる。
そしてその後に、元となるネガティブな思考を掘り下げて、書き換えていきましょう!
感情を取り扱う上で2つの注意点!
感情と向き合っていく中で、注意することが2つあって。
それが
1.強すぎる感情は、あえて距離を置く
人って自己防衛機能が働いて、自分にとって辛すぎる感情や処理しきれない感情は、無意識のうちに抑圧しようとするんですよね。
あまりにも強い感情は、心のキャパオーバーになって自分を苦しめることにもなるので、蓋をしている場合もあります。
なので、今の自分にとって強すぎる感情はあえて感じきらないことも必要です。
いったん距離を置いて、無理をせずに、自分に受け止めるだけの心の余裕ができたときに感じきるようにしてみてください。
2.怒りは感じ切ってはいけない
どんな感情も感じきってあげましょうってお伝えしたんですけど、怒りは例外で。
というのも、怒りを感じ切ろうとすると、怒りが増幅してしまって攻撃性が増したり、トラブルにつながることが多いためです。
大切なのは、怒りではなく第一感情を感じきることを、意識していきましょう!
第一感情とは?
怒りは第二感情と言われてて、その前には、元となる感情が隠れています。
たとえば、
【子供が言うことを聞かなくてイライラする】の第一感情としては
「何回言っても聞かないから私が親としてダメなのかな…」という悲しさがあるかもしれないですし
「言うことを聞かないとちゃんとした子に育たない…」という不安があるかもしれません。
怒りはフェイクで、必ず元となる感情が隠れているので、その第一感情を感じるようにしましょう!
ただ、「自分はイライラしてるんだね」と認めるのはOK!
その後に「そもそもイライラの元となる感情は何だろう?」と問いかけて、第一感情を感じてみてください。
この辺はまた、「イライラせずに良好なコミュニケーションを取る方法」の記事で詳しく書きますね!
エモーションマネジメントワーク
最後に、感情に振り回されずに、本当に望んでいるような生き方ができるような【エモーションマネジメントワーク】をご紹介しますね!
1.出来事/感情
2.思考
3.理想
4.アドバイス
1つずつ説明させてもらうと…
1.出来事/感情
ここには、感情が揺れ動いたような出来事と、その時に感じた感情を書き出します。
たとえば、「上司に怒られてイライラした」「旦那が話を聞かなくて悲しかった」という感じです!
2.思考
出来事に対して感情が揺れ動いた時、どんな思考をしていたのか?何を考えていたのか?を書き出してみてください。
例)上司に怒られてイライラした→あんな言い方しなくてもいいのに!
例)旦那が話を聞かなくて悲しかった→どうせ私のことわかってくれない
3.理想
このパートでは、こうなったらいいな/こうしたいなという理想の未来を書き出していきます。
「本当はどうしたいの?」と自分に問いかけて理想を書き出しましょう。
例)本当は上司に怒られても気にしない自分でいたい
例)本当は旦那に話を聞いてもらえるようになりたい
4.アドバイス
自分の理想と現実のギャップを埋めるためのアドバイスを書き出していきます。
ポイントとしては、厳し目に書く。
というよりも、大切な友人へ伝えるように優しい気持ちで書いていきましょう!
出来事/感情:SNSで既読がつくけど返信がこなくて不安
思 考:もしかしたら自分って嫌われたかも…
理 想:返信が来ないぐらいで不安にならずニュートラルでいたい
アドバイス:もしかしたら返信を忘れているだけかも!嫌われてるとは限らないよ!
返事が欲しいならもう一度、送ってもいいかもね!
このワークができるようになってくると、セルフコーチングスキルが身につきますので、ぜひ繰り返しワークに取り組んでみてくださいね!
【まとめ】感情の正しい取り扱い方法
ということで、感情の正しい取り扱い方法について書きました。
感情って普段、蔑ろにされがちなのですが、とっても重要な要素なので、ぜひこの記事に書いてある内容を実践して、自分らしい生き方へシフトしてくださいね!
「人は感情の生き物」と言われるぐらいなので
感情の正しい取り扱い方をマスターすると
生きづらさがガラッと解消されて
自分が本当に望んでいる生き方ができるようになりますよ!